完読「深い河.....遠藤周作」

深い河 (講談社文庫)

深い河 (講談社文庫)

すごく面白くて一気に引き込まれました。遠藤周作は中学2年の時「王妃マリー・アントワネット(上・下)」を読んだのが最初かな。
重めの話なのにすーっと読めてしまいました。日頃全く気にもしなかった宗教・崇拝の違い・・・今の日本なら「どの宗教を信仰してもいいじゃない」と思えるけれどある地域(主に中東)は現在でも紛争・抗争・暗殺にまで発展してしまうんだということを日々聞くニュースより実感しました。かといってメインのストーリーは信仰でもない、いくつもの要素の物語が楽しめる(でも1本のストーリーです)本当に素敵な本でした。
愛する旦那様に、最期の時に「必ず・・・・生まれ変わるから・・・この世界の何処かに。探して・・・・わたくしを見つけて・・・・・約束よ、約束よ。」
なんてセリフちょっとロマンティックで素敵でした。ここから全ては始まるんです。

よく知りませんが宇多田ヒカルの「ディープリバー」って作品はこの本に影響されて作ったらしいですね。宇多田さんは私は全然聴きませんが、この本に掻き立てられて作品を作るっていう気持ちは分かる気がします。

次は安藤裕子さまの影響で「女の一生」を第一部から読んでみます。