淋しい限りです。

全然知りませんでした。輸入レコードショップの代表格「CISCO RECORDS」が廃業していたのですね。
以前からお付き合いある方はご存知だと思いますが、私は2007年4月末までレコ屋でインディーズロック全般やテクノ・ハウス・トランスなどのクラブミュージック、洋楽ロックのインディーズ流通ものやHIPHOP,レゲエ全般などのバイヤーを10年強やってまして、CISCO様にはそれはそれはお世話になったものです。CISCOはショップだけじゃなく卸業務もしてて、商品を仕入れさせていただいてました。
うちのような田舎県のレコ屋がパーティなどのイベントで来県したベテランテクノDJさんにほめられるほど品揃えよくできたのもシスコさんのおかげでした。
そして一般のお客さまには知られていませんが大手インディーズ卸業者も1つ、今年廃業となりました。
音楽業界の不況で、今までお世話になった人たちの場所がどんどんなくなっていくと思うとなんだかとてもやりきれない気持ちでいっぱいです。
1年半前に私は音楽業界を離れましたが音楽業界の不況は一般の人の想像以上のものです。今はダウンロードとか手段がありますけど、どんなにDL数が多くても業界の不振の立ち直る基盤にはならないでしょう。ソフトというパッケージが売れないと。
どうか、これ以上お世話になった人たちを苦悩させないでほしい。インディーズ業界に携わってる人は本当に純粋に「音楽好き・音楽バカ」が多いから余計に心配。
でももう以前のようなミリオン連発の時代はこないでしょうね。私はヒット曲とはかけ離れたジャンルに携わっていたけども(とはいえバンプやケツメだって元々はインディーズからのスタートだった)誰もが欲しがるようなヒット曲が生まれるのは業界を救う一番の希望だというのは分かってる。だから、ミュージシャンの皆さん、とりあえずちゃんと歌メロがある万人受けするヒット曲を作ってください。そういう意味コムロ氏はえらかったと思う。とっても分かりやすくいえばCan you celebrate?みたいなヒット曲を1曲でも出してください。メジャーが潤えばインディーズやコアなジャンルにもレコ屋が金を回せて品揃えが増え、そこから潤っていくのです。そしてレコード会社も同じCDに特典や仕様を違えて何種類もリリースしてファンに何枚も買わそうという卑劣なことはいい加減やめよ。